・第1話〔1〕

5/7
前へ
/518ページ
次へ
   ドアの前から退きつつニアがうながすと、再び元気よく返事をして部屋を出てゆく少女たち。   退室する際も3人きれいに列を作って、しずしずとした足取りを崩さないのは、教育係の苦労のたまものだ。     少女たち「しつれいしました」     【カチャン……】    かわいらしい3人の声とともにドアが閉められると、途端にこらえきれずあふれ出た笑い声と活発な足音が遠ざかってゆく。     アステル「ふふふ……♪」      幼さゆえの詰めの甘さに、仕方もないといった様子でニアはアステルと苦笑いを浮かべ合った。     ルナ「にゃぁぁ……っ」      静かになった室内で、ネコメイドだけがふかふかの布団の上で気持ちよさそうに伸びをしていた。          
/518ページ

最初のコメントを投稿しよう!

102人が本棚に入れています
本棚に追加