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城の表門に、2頭立ての箱馬車が差し回された。
御者をつとめる女性も、鎧を着けたヒョウ顔の亜人。
10人ほどの城仕えのメイドが立ち並ぶ中、ニアはアステルに続いて馬車へ乗り込んだ。
メイドたち「いってらっしゃいませ、ご主人さま」
ルナ「いってらっしゃいにゃ~♪」
他のメイドたちが深々とおじぎをし、ネコ耳メイドのルナが満面の笑みでひらひらと手を振った。
ニアの向かいのアステルが、楽しげな面持ちになって車窓越しに彼女らへうなずいてみせる。
御者「ヤッ!」
御者が軽くむちを入れる声がすると、馬車は街へと続く石畳の道をゆっくりと進み始めた。
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