114.犠牲と自己満足の果てに 

10/10

97人が本棚に入れています
本棚に追加
/442ページ
だけど……ようやく気が付けたよ。 貴方がいなくなって初めて。 心の中が空っぽになってしまった私に……。 もっと早く、素直になればよかったね。 敬里。 もう少し、向こうで待ってて。 もう少し……後少し、 頑張ったら私もその場所へ辿り着くから。 この物語の結末を見届ける強さを、 私にわけて……。 花桜だけは、私の命にかえても…… 私たちの大切な場所へと送り届けるから。 舞ちゃんの存在を抱きながら、 斎藤さんと言う仲間を信じ、敬里と言うパートナーの力を借りて もう少しこの世界を精一杯生き抜こう。 舞ちゃんの後悔が、少しでも上書きされるように……。
/442ページ

最初のコメントを投稿しよう!

97人が本棚に入れています
本棚に追加