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「内緒にしてね。」
慎重にうなずいた後、セクは後ずさりしながら告げました。
「今日を持って、最後の授業にさせていただきます。剣の技術であなた方は最高レベルです。しかし、心・技・体全てが揃わないと身を滅ぼすでしょう。これから、厳しく心を鍛え、精進なさいなさい。
それでは。」
そう言って、セクは早々と引き上げて行きました。セク歩く音がガチャン、ガチャンと響いて、ピンクはそれが妙に心に残りました。
「まただわ。剣の先生が変わるのは、これで何人目かしら。あの人が今までで一番熱心だったのに。」
ピンクはアキラをにらみます。
「だって、しょうがないじゃん。教師なんて何も分かっちゃいないんだもん。あいつらの方が劣るっていうのに、一体何を学べというのさ。」
アキラは悪びれずに言います。バルスも口を開きます。
「僕たちだって、ずいぶん力をセーブしたんだよ。でも、あまりにも僕らの力の見極めが出来ていないから…。からかってやりたくもなるでしょう。あれくらい空間が開いたくらいで、あの怯えよう。おかしかったな~。
ラダンだって、笑いをこらえていたでしょ?知っているんだよ。もうちょっとあのメタンのあわてた様子を見たかったのに、すぐ空間回復の呪をかけるんだから。」
ピンクはラダンをきっとにらみます。ラダンは両手を挙げて降参のポーズをとりました。
鼻息荒くピンクは言いました。
「どうしてこう、男の子って、ふざけているのかしら。信じられない。」
そう言い残し、ピンクはかっかして、一人別邸へと戻って行きました。残された三人は顔を見合わせ、そのうち二人はアキラへ視線を送ります。
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