7人が本棚に入れています
本棚に追加
ﾄﾞｯｽｰﾝ……
痛い。
どうやらベッドから落ちたらしい。
冬将軍が訪れ、外はまるで白いペンキで塗りたくったように雪が降り積もっている。
そんな朝を想像してほしい。
そう、肌が擦り切れるような寒さが容赦なく襲いかかってくる朝を。
僕をベッドから落とした人物－
〈母さん〉
に怒鳴ろうとして目を見開いた。
………誰？
その時目の前にいたのはいつもの見慣れたエプロンを着けた母さんではなく、
肩まで伸びたシルバーブロンド、そして透き通るようなブルーアイを持った少女だった。
最初のコメントを投稿しよう！