張角と劉備

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「なら、貴様なら出来るのか?正しい道に黄巾を導くことが?」と張角は問う。 「少なくとも配下の統制くらいは取れる。」と劉備。 しばらく張角は黙り込んだ。 私が死んだら、張梁や張宝には黄巾を支えるだけの魅力がない。黄巾が崩壊するのは必至。 ならば、この男に託すのも悪くなさそうだ。この男には関羽や張飛という有能な配下がつくような張角たちにない魅力があるのははっきりしている。黄巾を託すにも足るかもしれない。また民を思う気持ちは人一倍強く、漢もまだ変わる機会があるとでも思ったのか。 やがて「ははははは。面白いじゃあないか。周倉。管亥。出てこい。」と命じた。 「「はっ!!」」と二人が出てくる。 「二人は今日からこの劉備玄徳を主と思え。」と張角は言って刀を取り出した。
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