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関羽が洛陽に入城した頃、新たに加わった汝南出身の将軍の陳到が、徐州兵を30000連れて、済南に攻め寄せていた。
「我、陳到!!貴様ら逆臣を捕らえてくれるわ!!」と陳到は叫ぶ。
「うるせぇ!こわっぱが!!」楽進は応える。
そして、お決まりのように、楽進は出撃を命じた。
「出撃!」
楽進、李典軍は10000強、陳到、劉辟、馬延、そして新たに加わった参謀の張昭らは30000。すぐに楽進軍は劣勢になる。
加えて、城内に残した兵士は全員、曹操軍の残党であった。
「退却!」
わざとらしく李典が退却の命令を出す頃には、城は劉備軍のものになった。
「投降しろ!!」と陳到が叫ぶと取り決め通り、楽進達は降参した。
が、曹操軍の残党で編成した手勢を率いている李典はやはり取り決め通り、濮陽に逃れて行った。 こうして、済南城は陳到の手に渡ったのである。
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