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続く濮陽は、張飛と于禁、参謀は逢紀の面子で、軍は50000で攻めていた。
「なかなか落ちねぇな!」
張飛は苛立ちを感じていた。
陳宮は、郭嘉とも互角に渡り合える頭のいい軍師だ。
張飛から守ることなんて造作ない話だ。
しかし、
「それがし、一計を案じてこざる。
荀文若殿から譲り受けた、亡き劉曄殿が編纂した劉曄殿が開発した兵器事典に、雷墜砲というのがある。
鉄粉を使い、爆発を起こし、その動力を使い、鉄の弾を発車するらしいんで、
それで濮陽の城壁を破壊しましょう。」と逢紀が計略を提案する。
粉塵爆発を利用した大砲である。
「それはいい!」と張飛、早速用意させる。
二日後には完成した。
「放て!」張飛の叫び声の元に雷墜車が放たれる。
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!! 轟音と共に濮陽城の城壁を破壊した。
さしもの陳宮も守りきれず、濮陽城壁は、大破した。
「かかれ!」
張飛は50000で一斉攻撃をかける。
陳宮軍は8000、到底張飛軍には勝てない。
陳宮はすぐに捕らえられ、張飛の面前に引き出される。
「陳宮。劉備軍に入るきはないか?」逢紀の勧めに従い、投降勧告をする。
すると、陳宮は「良いだろう。曹操よりはマシだ。」と応じた。
劉備は曹操のように義理の叔父の呂伯奢を殺すような悪人ではないし、正義を貫いている。
呂布だって根っからの悪人ではなかったが、悪人にはかわりないのに仕えた。
どうして劉備軍参入を断る口実があろうか。
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