三つ巴

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一方、虎狼関にいた呂布は賈クにたずねていた。 「劉備が洛陽から出兵する可能性があろう。どうすれば良かろうか?」 呂布の警戒はまさしく荀文若の計略を読んでいた。 が、賈クは否定する。 「相手は私の計略を恐れているはずです。それはまず、ありますまいが、万が一に備えてとなると、高順や成簾は実力者ですからいけませんが、李封に兵を5000、埋伏させて、総兵職を呂虔に任せておけば、安心です。」 と言った。 呂布も頷き、 「袁術に全軍を向けたほうがいいということか!」と言って、直ちに李封を呼んで、 「そちを虎狼関副総兵に任ずる。呂虔としっかり守れよ。」と命じた。 「ははーっ!!」 李封が言い、直ちに5000の兵を率いて、任務に着いた。
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