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「は?正気か?雲長!」と劉備は叫ぶ。
確かにその通りだ。
敵地に大将自ら出向くのは死を求めるのと同じだ。
「そうだぜ!!関羽兄貴!!」と張飛も言う。
「ああ。兄貴ならいけるはずだ。」と関羽。
「何故に?」とたしなめるように朱雋。
「何故か…。兄貴が学がないからだ。」と関羽。
ふざけてるだろ。こいつ。
と劉備は感じた。
しかし「ああ。じゃあ行こうじゃないか…。」と応えた。
関羽が自分を試している気がしたからだ。
そこで一つ腹をくくらないと関羽が自分を軽蔑するような気がした。
「兄貴ぃ!?」と張飛は驚いた調子で叫ぶ。
「張角はかつて、役人を目指さんとしていた。だから学があり、ここまで大きな反乱をおこしえた。しかし、それも現在は敗れてばかり。その上、庶民であったはずの黄巾の兵士でさえ略奪に走る始末。」
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