Cαfё 1

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「稚空って料理も得意なのね?」 「澪は料理しないの?」 「ふふっ ちゃんとするけど、稚空みたいには上手くないよ」 「ふぅん? じゃあ、今度教えに行ってやるよ」 「ん? 教えにって家に?」 「うん?」 「稚空、家に来るつもりなの?!」 「え? 何かダメなのか?」 「だ、だって… まだ付き合ってない訳でしょ?」 「まあ、そうだな」 「稚空、それとも私と付き合ってくれるの?」 「…澪がちゃんと断ったらね」 「…! 絶対だからね!」 「フッ スゲーやる気出たな」 「うん! やっぱり稚空が好きだって断ってみる」 「ふぅん? 彼、可哀そうだな」 「好きな人居るって言ってるのに諦めてくれない環くんも意地悪してる気が…」 「フッ 確かに言えてるな? 澪、デートで誘惑されちゃうんだな」 「でも、稚空が好きだからちゃんと断ってくるもん」 「じゃあ、デートした後は家来る?」 「え? でも、いいの?」 「泊まって行ったらいいじゃん?」 「稚空、何か急に大胆な発言がですね?」 「泊まるの嫌なら俺が泊まりに行くけど?」 「なっ?! 益々過激な発言が!」 「ショコラ、嫌なの?」 「嫌じゃないけど… いいのかな」 「俺はいいけど、澪は高校生だもんな? ちょっと問題あるか」 稚空が真顔でそう告げると、澪は前から稚空を見上げてくる。 「澪?」 「稚空、やっぱりイケメンだね」 「ん? 話し拗れてない?」 「ふふっ それはまた今度話そう」 夕飯を食べ終えた澪は稚空にちゃんとマンションまで送り届けてもらっていた。 「稚空、また明日」 「あぁ、待ってるよ」 稚空がそう告げると、澪はマンションへと入っていくのでフッと笑ってそれを見送っていた…。
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