Cαfё 1

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そして現在ー その日を堺にショコラは毎日喫茶店に顔を出しては、俺の事を直球で訊いてくる。 けど、やり取りは変わらずの一点張りでショコラは今日もムスッとして拗ねている。 「ショコラさん? そろそろ、その…」 「やめないわよ。 稚空が洗いざらい吐くまではね!」 「はぁー これだからガキは面倒なんだよなぁー」 「稚空って、意外とドSだよね!」 「お前に言われたくない。 ドSなのはショコラの方だからな」 「じゃあ、稚空はドMね?!」 「…一回絞めようか?」 俺が思わずそう告げると、ショコラはフッと微笑み“やってみなさいよ?”と言わんばかりの顔をした。 「この生意気娘ぇー」 「んー 苦しいってば!」 「絞めるって言ったけど?」 「…本当に絞めるなんて! 稚空のバカ」 「ショコラ? 何か今日化粧してる?」 「う、うん! 稚空気付いてくれたんだ?」 「…ショコラにはまだ早い。 肌荒れするから、やめろ」 「えぇー 何で駄目なの!?」 「ショコラ」 「う?」 「目に睫毛入るぞ?」 「え?」 稚空はフッと微笑むと、ショコラの目元に優しく触れると睫毛を取ってやる。 「ん、取れた」 「…!」 「ショコラ、やっぱ化粧はまだ…」 「…」 「ショコラ?」 「稚空、顔近い」 「あ、悪い」 「ううん」 ショコラは顔を赤らめると、フルフルと顔を左右に振ってみせる。 「ショコラ?」 「う?」 「何か付けてる?」 「え?」 ショコラが“何の事?”っと疑問符を浮かべていると、稚空はフッと微笑み何故か匂いを嗅いでくる。
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