Cαfё 1

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「ふへっ?!」 「甘い匂いするんだけど、何か付けてる?」 「香水だと思うけど?」 「ふぅん? マセてんな」 「稚空だって付けてるでしょ?!」 「まあ、多少はな」 「その香水の香り好きだよ」 「変態?」 「もぅ! 何でそうなるのよ」 「ショコラがエッチなのは当たりじゃん? 間違いないだろ」 「稚空だって…」 「俺だって何?」 「変態だよ?」 「ふぅん? まあ、別に否定はしないけど」 「むっ」 ショコラがムスッとして詰まらなそうな顔をしていると、稚空はフッと微笑みショコラの顔をクイッと持ち上げてくる。 「…稚空?」 「ショコラ、この色変だ」 「ふぇ?!」 稚空がいきなり唇をムギュと摘まむ為、ショコラは驚きを隠せない顔をする。 「口紅、似合ってない」 「こ、これはグロスだよ?」 「グロス?」 「うん?」 「ふぅん? 何かキラキラしてるよな」 「うん、そうだね」 「それってさ? 男を誘惑する為にする訳?」 「これはお洒落だよ? 今時、お化粧しない子居ないよ」 「ふぅん? そんなもんなんだな」 「そうだよ?」 「でも、ショコラにはもうちょい薄い奴が似合うと思うんだよなぁー」 「…!」 「メイク道具ある?」 「え?」 「直してやるから、あるなら貸せ」 「う、うん?」 ショコラはメイク道具の入ったポーチを鞄から出すと、稚空はフッと微笑みショコラに合ったグロスを選んでいた。 「ちょっとこっち向け」 「…稚空、化粧出来るの?」 「黙って」 稚空はフッと微笑むと、グロスを拭き取って違う色のグロスをショコラの唇に乗せていく。 「よし、これで終わり」 「…!」 「ショコラ、もういいぞ?」 「…あ、ありがとう」 「何で照れてんの?」 「だ、だって…」 「嬉しいんだ?」 「うっ」 ショコラは図星だった為、首を縦に動かすので稚空はフッと微笑み頭を撫でてきた。
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