笑い声

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その当時、私は長年付き合っていた彼氏と別れ、同棲していたアパートに一人暮らしをしていた。 別れの原因は、私の心変わり。彼からしたら、青天の霹靂だっただろう。 別れを告げて、まだ一カ月経つか経たないかの夜。 そのアパートはメゾネットタイプで、二階の寝室で一人寝ていた。 突然、鳩尾辺りに重苦しさを感じ、意識が浮上し始める。 (…重い。息が苦しい。) その時は、また金縛りか程度にしか思っていなかった。 音もせず部屋のドアが開き、誰かが部屋に入ってくる気配を感じた。
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