はじまりは…

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あたしは普通の女の子だった。そう。だったのだ。こんな能力に気付くまでは。 …。……。…………。………………………。 寝苦しい…。 真夜中(だと思う)になんだか息苦しさを感じて、うっすらと意識が夢の世界から浮上していく。 当時あたしは小学校3年だった。 それまで普通に暮らしてきて、人と同じ…まぁ、同じくらい活発なただの女の子だった。 怖い話なんかも嫌いだけど興味しんしんっていうごくごく普通の小学生。 あの晩までは。 (なんだろう…。なんか体が重い…。) 手足を動かそうとしてみた。…動かない。 (金縛り…とか?まさかね。あれって脳が起きてて体が寝てるから起きるんだって、テレビで見たし。) 幸い、唯一動く目で室内を見渡す。と、あたしの目線はある一ヶ所に釘づけになった。 (なんかいる…!)
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