第1話

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茜「ありがとう。でも、ダメだよ。ちゃんと皆と仲良くしなきゃ。遠ざけてる理由はわかる。だから、尚更。」 幸一「それって…どういう…?」 茜「じゃあ、私と約束しない?」 幸一「約束?」 茜「幸ちゃんの幸せは皆の幸せ。皆の幸せは幸ちゃんの幸せでありたい。そうだよね。」 幸一「まぁ、本音はそうなる…かな。」 茜「約束。皆と仲良くなって。」 幸一「約束って…それが!?」 茜「そうだよ。」 幸一「馬鹿馬鹿しい…」 茜「真面目に言ってるの。 じゃないと幸ちゃん一生不幸の象徴扱いだよ。私、やだよ…」 幸一「わかった。その涙に免じて約束するよ。それには…か…」 茜の頬には水みたいなものが落ちていた。 茜「私泣いてたんだね。」 茜は、そのまま幸一の胸に入り泣いた。
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