転校生は、不良でした。

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「あ?あー、そっか。 俺、壱川 克己(イチカワカツキ)!!」 と、短髪のやつ。 それからメガネが続けた。 「俺は高柳 玲音(タカヤナギレオ) よろしくー」 「はぁ、よろしく…」 何か、対称的な2人だ。 子どもっぽい壱川と、やけに大人びた雰囲気の高柳。 「ほんと斎藤っておっきいな!! 身長どんくらいあんの!?」 「……190」 中学で既に180㎝あったけど、高校入ってからも更に伸びた。 はっきり言って、こんなになくて良いんだけどな。 背高いのも色々と不便だし。 「俺と20㎝以上も違う……」 「克己がチビなのもあるけどな」 「うっせぇ!恭平だって少ししか変わんねぇくせに!!」 「俺、175はあるもん♪」 「た、大してデカくねーよ!!」 「お前らもう予鈴鳴ってるぞ…」 目の前での口論は高柳の一言で 終わりを迎えた。

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