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「んー、俺さ、椿と楓の関わり実はよく分からないんだよね。
どんな会話してたのかとか知らないし。
だから、俺もそれ結構驚いた。
椿が女の子と話してるーって。
心当たりある?」
「全然」
「じゃー、椿に聞いてみれば?
今、学習室にいるし、俺がラインすれば来ると思うよ」
梶はポケットからスマホを取り出して、壁に背中を預けながら、それを弄る。
私はその様子をぼんやりと眺めた。
「……」
……"学習室"って言ってたな。
何気なく梶が呟いた言葉に嘆息をつく。
柳瀬は学力が落ちたりしていないんだろうか。
視線を窓に移すと、赤い光が校庭を覆っていた。
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