天使の心には 薔薇の花も 刺が無いように見える

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「これ、チビちゃんの宝物にすんねん!」 (ちょっと待てぇぇぇ!それは電池を入れるであろう柄の部分がないだけで…本体のみの…) 「でも、なんでこんな形になっとんやろ?ここに豚付いとんねん」 チビ太は埴輪のような顔のついた長い方の根元にくっついている豚?の鼻を引っ張っている。 「あかん!もっぺんあったとこにほってきい!」 「嫌や!いらん!チビちゃんの宝物にするんや!」 「そんな誰のかわからんようなの」←そこ? 「嫌やぁ!宝物にするぅ!!」 (それは埴輪のフィギュアでも、筋肉マンに出てくる超人でもねえ!!) 水掛け論はパニックのモトや… 「それ、どこにあったん?」←聖母マリア作戦切換 「チビちゃんとこの洗濯干すとこ」 目に涙をためてみあげている。 (利用さしてもうとるけど、うちの土地じゃねえ…誰やねん!んなとこに捨てやがって!!いらんことをぉぉ) 「そんなな、誰のかわからんようなの、勝手に持ってきたらあかんやろ?また探しに来たらあかんしな」 優しく優しく優しく…ひたすら優しく… 「……う…ん。わかった」 (神様ぁ~!ありがとうございますぅ) チビ太はやっと納得し、もとの場所に戻してくれた。
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