21人が本棚に入れています
本棚に追加
二日後、私は結局「時旅」という看板がかけられた店に来ていた。
もうためらうことはなくカランコロンと来客を告げる扉を通る。
「いらっしゃいませ。お待ちしておりました」
今回は女性がすでにこの部屋にいて、優しく微笑んでいた。
「“時旅”をいたしますか?」
「あの……思い出したいです。危険って言われたときは怖かったけど、でも、やっぱり大切なことなら、知っておかないといけないと思って」
「かしこまりました。こちらにお座りください」
木製の椅子に促され座ると、色々書かれた紙を渡された。
「注意事項ですのでよくお読みください」
「あ……わかりました」
色々書かれてると思ってしまったけど、文字数は多くない。
最初のコメントを投稿しよう!