12人が本棚に入れています
本棚に追加
『ごめんなさい・・・・・・』
そう申し訳なさそうに僕の告白を断った○○
「いいよ。気にしないで」
そうは言うが僕の心の中は大荒れだ
彼女には好きな人がいたのは知っていた
「ほら、待ってるんでしょ?越前。行ってあげなよ」
いつものポーカーフェイスで彼女を見送ると○○は越前のほうへと走っていく
怪我、しなきゃいいけど・・・・・・
<不二先輩と何話してたの?>
嫉妬してるのか僕に睨みを利かす越前は○○の事が好きなんだなって僕はそう思った
『べ、別に・・・・・・ほら帰ろう』
<ウスッ>
うまくごまかした君は越前と帰っていく
そんな光景を見送りながら僕は家に帰ってから○○の事を考えていた
携帯のメールを見ながら思い返していた
そういえば君は越前と仲が良かったね
そして笑顔で越前と楽しそうに話をしていた
本当はそんな気持ちに気づいていたんだ
けどその笑顔に僕は惚れたんだ
それで告白をしたら断られただけ
そう、断られただけのはずなのに・・・・・・なんだろうこの辛い気持ちは
辛い物を食べてもこの気持ちは穏やかにならない
失恋、したんだ
そう実感したのは越前と君が付き合ってるのを確認した頃だった気がする
最初のコメントを投稿しよう!