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『城が!!!』
電話の主は、陥っている焦燥を全面的にアッピルする口調で通信機越しにそう叫んだ。
すごく…………意味が分かりませんwwww
ついさっきまレイの戦いの大詰めを終わらせて、ようやく一息と思った矢先にこの仕打ちだ。
流石の主人公でもこんな大人気の過密スケジュールだと過労死してしまうのではなかろうか。
やぁみんな、おち〇こ(挨拶)。
貴女の心にパイルダーオン、遊里さんダヨwwww
そして今まさに通信機を通して会話しているのが、俺が世話になっている国の、その王女。
「まぁ落ち着けよアイリスっちゃんwwww【見えざる大魔胸】〈インビジブルバスター〉の二つ名が泣くぜwwww?」
胸張れよwwww無いけどwwww
『ブチ殺されたいとは奇特な方ですねぇ。』
「あ、いえ。マジで調子乗ってたっす。」
通信機の向こうのノイズ交じりの声からでも、その冷たさだけは驚くほど鮮明に届いた。
取引先と会話するサラリーマンのように、電話の向こうの相手にペコペコと頭を下げる遊里。
くそぅwwww電話越しなら強気にいけると思ったんやwwwwやっぱり習性には勝てなかったよ…………
「それはともかくして、頭も冷えたようだし、もう一回落ち着いて状況を説明してくれるかのんwwww?」
『あ、はい。そうですね。こっちの話は後にしましょう。』
後で肉体言語によるお話ですね分かりたくありませんwwww
『今どこに居るのかは知りませんが、至急王都に、城に帰還してください。
今こちらでは―――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――。』
アイリスからあちらで起こっている事態が、今度は的確な内容が伝えられる。
聞きながら、遊里は数回頷くと。
「あい分かった。三分間待っていろwwww」
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