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「愛美ちゃん、ベッドで寝たらいいよ。」蓮さんの声で目を開けた…。
タオルを肩にかけた筋肉質な体、濡れた髪を拭きながら、近付いてくる。
キュン。
胸が苦しい…。
蓮さんは、私を抱き上げて、ベッドにおろす。「朝、何時に起こせばいい?」
今寝たら、きっと起きれない。多分、そんなに時間がないだろう。
私「寝たら起きれないよ…。蓮さん、なんか話して…。」
私の横に座り、髪を撫でながら、「そっかぁ。じゃあ…愛美ちゃんは、何で看護婦になったの?」
私「小さな時に両親を事故で亡くして、育ててくれたのが、小児科してる叔父だから、恩返しかな?」
蓮さん「ごめんな。知らなかった。」
私「ずっと昔の話だから、大丈夫だよ。」と笑顔を見せる。
蓮さん「愛美ちゃんがしっかりしてるのは、そのせいなんだな」
私「しっかりなんてしてない。だったら、蓮さんに迷惑かけてないよ」
蓮さん「迷惑じゃないし、俺は、愛美ちゃんと居られて嬉しいけどね。
俺、本当に愛美ちゃんが好きだよ。俺に出来ることなら、何でもしてあげる。だから、利用しなよ。」
私「蓮さん…。」涙が出た…。
蓮さん「愛美ちゃん、ここはありがとうって、笑うとこだよ。」
ダメ…。
私の中から、好きが溢れ出すよ…。
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