甘い時間

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家に帰ると電話がなっていた。 私「はい。」 叔母「愛美、最近、家に全然来てくれないから、声を聞こうかと思ってね。」 私「すいません。いろいろ忙しくしてたから。」 叔母「次の日曜日なんだけど、夕食、一緒にしましょう?」 私「明後日ですか?」 叔母「その次の週に。」 私「わかりました。大丈夫です。」 叔母「良かったわぁ。詳しくは、また、電話するわね」と切れた。 いつもなら、いろんな事聞くのになぁ…。 子どもの居ない叔父夫婦に、本当の娘のように大事に厳しく育てられた。 看護学校の寮に私が入ることを決めたとき、叔母は猛反対した。 ずっと、側に置いておきたいと…。 看護師になっても、叔父の病院に勤めるという条件付きで1人暮らしが許された…。 育ててくれた大事な人だけど…。 私を可愛いがってくれるのはわかるけど、少し重い…。
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