叔父の思惑

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「こんにちは。愛美です。」 お手伝いの瞳さんが、「お嬢様、皆さんお待ちですよ。」とでてきた。 約束の時間より、30分早いのになぁ? 私「失礼します。」 叔母「愛美ちゃん、待ってたのよ。着物に着替えてちょうだいね。瞳さん、お願いします。」 私「?」言われるまま、着物に着替えた。 叔父も叔母も、「似合うな」と満足気。 2人に連れられ、高そうな料亭へ。 部屋には、もう一組のご夫婦。 私は、訳がわからないまま、叔母の横に座った。 「可愛い方、確か、愛美さんよね?」と奥様の方に話しかけられた。 「はい。初めまして、愛美です。」 叔父と男性は、仕事の話をしている。どうやら、医師らしい…。 叔母と奥様も知り合いのようだ…。 「遅れてすみません。」と一人の男性が入ってきた。 「オペが、長引いて…。」あ、この人、医師? 茶髪に、真っ黒に日焼けして、片方の耳にはピアス…。どうみても、ホスト! 「悠一、ネクタイを直しなさい。失礼だぞ。」と言う。 あ、この人は、息子なんだ…。 この状況って…お見合い? うわぁ…。 困る。。。
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