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悠一さんの手を振り払う。
「気の強い女は嫌いじゃないよ。いいから、俺に着いてこい。」
料亭を出ると、車が待っていた。
「何時も親父の行く店」
高級クラブに連れてこられた。
ママ「悠一さん、今日は可愛い方とご一緒なのね。こちらは?」
悠一「未来の嫁さん。名前なんだっけ?」
私「愛美です。」
ママ「この店のママしてる、峰子よ。」と名刺をもらう。
悠一「ママ、二人で話したいんだ。」
ママ「あら、邪魔してごめんなさい。」
悠一「あんたにも、俺にも選択の余地はないよ。あいつらの中では、この結婚は、決まっているから。諦めな!!」
私「あなたは、それでいいの?」
悠一「俺も、あんたにも選択権はないと、言っただろう?結婚するまでは、自由だ。たまには、親父達に顔を見せてやって。来年の9月、俺がアメリカの大学に行く。その前に、籍を入れて、あんたが着いてくるんだと。わかったか?」
私は泣いてた…。
私は、物?
私の気持ちは、どこ?
悠一「泣くなよ。俺が決めた訳じゃない…。嫌なら、お前が自分でどうにか、するんだな?」
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