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グラスを運んできた蓮に悠一さんが「女性ばかりで、気を使うから、店長も一緒にどうですか?」と誘い掛けた。
蓮「ありがとうございます。」自分のグラスとタバコを持つと、悠一さんに促されるまま、看護師の間に座り、みんなとグラスを合わせた。
私とグラスを合わせるとき、蓮はニコっと笑ったが、私は笑顔が作れなかった。
蓮の表情が一瞬曇る。
違うよ。蓮が居るのが嫌な訳じゃない…
でも、伝える方法は、見つからない…。
そのまま、私は誰とも話さない…。
ただ、グラスを眺めていた…。
蓮が側にいるのに、蓮に近づけない…。
まして、悠一さんに私の彼だと知られてしまった。
悠一さんは、必用に蓮に絡む…。
そして、悠一「なんだ、峰子の弟?」
蓮「そうです。姉の店にはよく?」
悠一「峰子とは、長い付き合いになる。」と笑った。
蓮「ありがとうございます。」と笑い返していた。
私は、ただ、ため息しか出ない。
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