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「いらっしゃいませ」
店内は、土曜日の夜だから、とても混んでる…。
かろうじて、カウンターの端に席を開けてもらい座った。
直樹「愛美ちゃんと結菜ちゃん、お揃いでありがとうな。」と笑う。
蓮は、厨房から出てきた。私と目があったが、すぐに目を反らす…。
直樹「蓮…、ここ二、三日、調子悪いみたいなんだ…。」とカウンター越しに、私に耳打ちした。
結菜「蓮さん、どこか悪いの?むちゃくちゃ痩せたんじゃない?」と話しかける。
私「だから、会いに来たの、心配だから…。」
結菜「相変わらず、いい男なのは変わらないけど…。愛美が心配するのは、わかるわ。」
それから、結菜ちゃんと仕事の話をしたり、直樹さんやスタッフとカラオケをしながらも、蓮を目で追っていた…。
蓮は、時々厨房に下がる…。
そんなに酔っているようには見えないのに、カウンターに寄りかかることもあった。
でも、私の方は見ない…。
…やっぱり、嫌われちゃったンだなぁ…
ズキン
ズキン
胸が痛む…。
もう、蓮のために、私に、何も出来ることはないのかな…。
悲しくなる…。
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