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最後に入室したのは、不安そうな夫婦だった。 悠一さんがゆっくりとたちあがり、口を開いた。 かなこちゃんの容体が安定していること、 今の良い時期に渡米をしたい事を告げた。 すでにその準備が出来たから、明日にでもと。 最後に入室したのは、かなこちゃんのご両親で、 先生にお任せしているのだから、先生が良しとするから、 今すぐにでも行きたいと、涙を用意溜めて話した。 断るなんて出来やしない。 ご両親の不安な気持ちは、痛いぐらいにわかる。 明日の夜の飛行機。 そう、 少しでも早くと願う両親の準備も出来ていたから。
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