さよならの代わりに 第17話

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悠一さんの車の横に止めた。運転席から、飛び降りようとする私の腰を掴み、悠一さんが下ろそうとする。

「ちょっと大丈夫だから。」

「怪我されたら、困る。」とお姫様抱っこで下された。

「すいません。」といいながらも、ちょっと後ずさりした。
「こんな所で警戒するなよ」って苦笑いをするから、申し訳なくなり、俯いてしまった。

バタンと車のドアが閉まる音で目をむけたら、麻酔医の神崎先生がいた。

神崎「おはようございます」と悠一さんから、私に向けた視線が冷たい。慌てて頭を下げた。

「おはようございます。愛美、神崎先生だよ。昨日も会っただろう？」と悠一さんは私をみる。

私は慌て「おはようございます」と2度目の頭を下げた。

「神崎、後で打ち合わせしよう。連絡する。」

「わかりました。」ともう一度、私を見てから歩きだした。