プロローグ

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セシリアが産まれる五年前 「此所か……この屋敷に『バラの化け物』が現れたんだよな……」 「そのようですね……にわかに信じがたいですが……」 探偵と思われる男と、その助手は一つの大きな屋敷を見上げていた それは雨が酷く降り雷も鳴る最悪な天気 「行くぞ……」 「えぇ……」 二人とも静かな口調で屋敷の中に入った 「しかし、素晴らしいですね……ブレイズフォード家の屋敷は……」 見事な装飾で一面華やかな景色に思わず見とれてしまう助手 「おいおい……気を引き締めろよ?実際使用人が何人も死んでるらしいんだ、気を抜けば一瞬でお前もバラの化け物に殺されるぞ」 「本気で信じているのですね……」 クスッと笑う助手 そういう会話を交わしながら屋敷内を捜索していた
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