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そこに広がっていたのば美しい砂浜と青い海。
「すげぇ!」
圧巻の大パノラマに俺達は目を丸くした。
いい感じの磯の香りがカーテンを揺らす。
「今日は君達の歓迎会をしてくれるようだ。時間はそうだね、夜の7時と行こうか。それまで館内見学をするなり、海で泳ぐなり、部屋でくつろぐなり自由にしててくれ」
というと親父とマークさんは会話をしながら部屋を後にする。
実質俺達は男6人になったってわけ。
「どーするどーする!」
さっそくはしゃぎ出す聖。修学旅行でよくいるパターンのやつ
「じゃあ荷物整理したら、案内してもらおうかな? ダウンタウン」
淳之介はハワイの本を片手に仁に微笑みかけた。
仁は少しだけ嫌な顔をすると
「カズはどうする?」と訊いてきた。
俺はパスと一言いう。
部屋でゆっくりしたい。と付け加えて言う。
仁は少しだけがっかりした表情になった。
「竜也と雄一は?」
聖は目を輝かせながら二人に訊いた。
「俺は残るよ」と竜也。一斉にだろうなという顔で竜也を見た。
「聖は何がしたいの」と雄一が訊く。
「俺は海に行きたい」と彼はまた目を輝かせながら言った。
「聖1人で海は危険だから、俺と聖は海辺まで行ってみるよ」
雄一は苦笑い交じりで微笑んだ。
「なら6時半にロビー集合でいい?」
俺は訊くとみんなOKと返事をし、仁と淳之介はダウンタウンへ、聖と雄一は
海へと向かった。
部屋に残ったのは俺と竜也の二人だけ。
竜也はベランダに出てパラソルの下から一向に動こうとしない。
俺はみんなの荷物をそれぞれのベッドの上に置いた。
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