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「んぁ? ハワイ?」
俺は五百雀和也。普通の高校1年生。
よく'ごひゃくすずめ'と間違えられるが''いおさき''だ。
名前の由来なんて聞いたことない。
というか聞く前に母親が死んだ。
と同時に父も単身赴任でアメリカへ。
兄の仁も父とともにアメリカのハワイへ行ってしまうことになったのだ。
俺は伯母さんに引き取られ10年間育てられてきました。
そんな俺が退屈そうに見ているのは大量のパンフレット。
それも海外ばっか。
時期は真夏の炎天下。頭が狂いそうになる暑さの中、俺の伯母の家に男5人が集まり、冬休みの旅行プランを考えている。
まず男5人って。
そこから突っ込みたい。
「だから絶対ハワイだって!」
何故か前面にハワイを押してくる黒崎 聖
学年的には1つ上。
高校2年生だ。
高校2年生なのにマジでクソガキ。
マジ小学生かって。
「ハワイいやだ。フランスがいい。ハワイ紫外線強いじゃん?」
男なのに紫外線を気にする女々しい容姿の彼。
天蝎宮 竜也。
彼は国立病院の院長の孫
かなりの金持ちである。
「男のくせに紫外線とか気にするとか馬鹿じゃねえの?」
聖は彼を挑発するかのように言ったが彼はスルーした
「まぁまぁ、二人ともやめなよ」
よくこの二人は衝突する。意見が合わないのだ。
雄一は麦茶を飲みため息をつき、淳之介は、表情一つ変えずにこちらを見ている。
「ねぇ仁とは何か連絡取ってる?」
雄一が俺に訊いてきた。
「さぁ」
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