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冬休みの成田空港は海外に行く観光客でにぎわっている。
もちろん日本人もだが外国人もいっぱいいた。
キャリーケースや、旅行バッグを持ち俺達も空港についた。
ハワイ行のフライトまであと4時間弱ある。
「しかし、早く着きすぎたんじゃない?」
竜也はサングラスにアームカバーと完全防備だ。
今からしなくてもと突っ込みたい。
「たしかに、でもここらへん面白いものいっぱいあるからな。そこで時間つぶそうよ」
雄一は竜也をひたすらなだめる。
「うん」
雄一は竜也の頭をポンポンすると竜也は顔を赤らめた。
女子か! こいつは女子か!
と誰もが思ったことだろう
ジージーとスマホが鳴った。
携帯画面を見ると知らない番号だ。
「まさかな……。もしもs……」
『Hello! Are you Kazuya Iosaki?』
「Yes. May I have your name, please?」
『ちょっとー忘れたとか言わせねぇぞ』
「死ね」
いちいち俺との電話で語尾にハートつけてくる奴はこいつしかいねぇ
『久しぶりの電話なのに死ねはないでしょ??? 兄ちゃんショック』
電話の相手こそ俺が一番苦手とする人物、仁こと五百雀仁だ。
「だからなんだよ。クズ野郎」
『もうクズってなによクズってー』
だからあなたの事です。
「用件は」
『ハワイに来るんでしょ??? 待ってるってことだよ。兄ちゃんに会いたくなったのか?』
「そんなわけねーだろ。バカかお前。旅行だよ旅行」
『そっかー案内してやろうか?』
きっと向こうはドヤ顔だろう。全くうざい兄貴だ。
「結構です。みんな行っちゃうから電話切るよ。現地に着いたら連絡する。またな」
と言って俺は電話を切った。
と同時にため息が出た
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