2章

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日本を飛び立って10時間以上。 俺達は空の旅を経て、ハワイのホノルルについた。 此処からは陸路での移動になる。 ホノルルはハワイ最大の都市で親父の経営してる会社もここにある。 俺は親父にハワイについたと連絡すると、「わかった、すぐに迎えに行くよ」と日本語で返ってきた。 親父の会社は金融関係の会社で、そこの社長補佐をしている。今回泊まるホテルも社長がひいきにしているところらしく、タダで泊めてくださるらしい。 しかもその社長雄一の親父さんと同じ大学で仲良かったとか……。だからすんなり受け入れてくれたんだろうと思う。 日本とは違い常に常夏のハワイ。俺達はコートを脱ぎ、持ってきた半袖に着替えた。 「それにしても暑いな」 貴方はそうでしょうね。竜也さん。 紫外線のアームカバーにパーカーにサングラスに長ズボン。 こいつマジで目立ってる。 「おい竜也。恥ずかしいから脱がないか?」 と雄一が何度も説得するものの嫌だの一点張り。 まったくこのお坊ちゃまは…… 「たしか、今日泊まるホテルって、超高級じゃなかった???」 と淳之介 たしかに、スゴイ豪華なホテルだった覚えがある。 「それに社長さんの別荘でBBQパーティーだろ! それにハワイアン料理だろ! うへへ」 「お前はまたそれか……。もう少しで迎え来るって。行こうか」 俺達は旅行鞄を持ち上げ外へ出た。 3番のところで迎えが待ってるって言ったが……まさかあれじゃないよな。 赤い車体のオープンカー。 そこにもたれかかっている俺達位の少年 アイツはまさか……!
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