それは必然の

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「で、これからどするんだ?」 「え?どうってー?」 「いや生活とか。お前の話を信じるとして、もう死んでるんだし戸籍とかねえんだろ?」 「なんかしょっぱい話だね。嘉ってばシビア-」 心配してやったのに文句言われた。ちょっとイラッとしたが耐えた俺えらい。 「まあこれから俺ここ住むからねー」 「あー…ってはぁ!?」 「だって居場所ないし。捨て犬だとでも思ってかわいがって?わんわんおー」 いやいや自分より年上らしき男を犬だと思ってかわいがれるほど悪趣味じゃねえから。 無理だろ。本当にほぼ今日で初対面な人間と生活とか。顔が引きつってるのが嫌でも分かった。 うん、追い出そう。 しかし、俺が断りを入れようとしたのを制して、ゆうれい仮はにへらと笑った。 「まあまあ。俺、家事はばっちりよ?家政婦とでも思ってー。嘉料理苦手だし」 「……」 「よしよし、毎日おいしーいご飯を3食つくってあげよう。」 「…!」 「嘉が学校から帰ってきたらやさしーく出迎えてあげる。しかも家はほっかほか。」 「…っ」 「家はいつでも掃除済み。よければそこのだしっぱなしの段ボールさんの整理整頓まで受け持とうか。」 「……っぅぐ…」 なんて魅力的な交換条件…!だが…だめだ、ここで釣られる訳には…っ!
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