男子校=NOT薔薇の花園

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「何すんだよけいす、…圭介!」 おでこを攻撃してきやがった鶴にじゃなくて、鶴を投げやがった圭介に文句を言おうと顔を上げ、──圭介エスパー説を思い出した。 例の妄想が知られていたらどうしようかと思い、名を呼んでから続ける。 「圭介さんって実は、能力持ちの特殊人間なんですよね?」 「は?」 「わかってるわかってる。口外できないんだよな。大丈夫!俺、他言しないから」 「どう育ったらそんな方向に思考が飛躍するのか研究したいよ俺は」 なんか腹立つこと言われているような気がするけど無視。今は無視。 考えてみたら、圭介はすでに俺がホモ好きだって知ってるし心配すんの今更じゃねてきなね。 そんなことよりも個人的には圭介が能力持ちだって知れたことが大収穫だよ!この学校来てよかったって思えてきたよ!萌える設定をありがとう神様! 「なんか変な妄想してるようだけど、それ思いっきり間違ってるからね」 「ぐへへ、けいすけぇ」 「相変わらずきもいな」 「能力持ちだからなー。あれかなー。能力持ちの仲間を引っ張ってくるべきかなー」 「なあ。次の授業体育だけど、そろそろ急がないとやばくね?」 「いやでも、圭介の能力を暴走しないように抑えてくれる的なポジションの人間も欲しいよなー」 「………」 食堂のおばさまに意識を現実に引き戻され、その時はすでに授業が始まっており、もちろん圭介に置いて行かれていた俺は、体操服に着替えてから体育館へと向かいました。もちろん先生に怒られました。
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