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秋山の池野さん殺害の動機を聞いた冬川は驚愕し、俺の顔を見た。俺はいたたまれなくなって視線をまたはずした。
池野さんの浮気相手とは俺の事であった。といっても、肉体関係はおろか交際もしていない。正真正銘の「気が俺に浮ついていた」状態だった。
俺はそれに気づいていた。美しく魅力的な池野さんに、俺もまた恋心を持っていたのだった。徐々に俺達は距離が縮まっていた。
自分の手元から池野さんが離れる事を秋山は勿論よしとしなかったのだ。
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