7 バイト 元春 #2

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有紗を駅まで送り、ゆっくり歩きながら、バイトに行く。 すでに店の看板に明かりが付いていた。 「おはようございます。」 オーナーと奥さんが声を合わせたように「おはようございます。今日も宜しくお願いいたします。」と頭を下げた。 奥さんは、可愛い笑顔をみせながら、「元君の彼女、かわいい人だね?」 元春「彼女に見えますか?」 奥さん「違うの?」と驚いた顔をする。 元春「今のところは、まだ…。」 奥さん「でも、二人お似合いだったよ。」とふんわり微笑んだ。 オーナーは、何も言わずに、グラスを磨いている。 元春「彼女、10歳も上で、俺、自信ないんです。」というと オーナーは「関係ないだろ。」とポツリと言う。 奥さん「元くんは、好きなんでしょう?気にする問題じゃないわよ。」 オーナーも頷く…。 二人に話して、何だか落ち着いた。 年の差は、問題じゃない。 俺が、自信ないだけ…!? 旅行では、有紗にちゃんと気持ちを伝えようと決めた。。 有紗に相応しい男になると約束しようと。
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