9 片恋 元春

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有紗「何か、飲む?温かいのが、いいかな?」キッチンに立つ有紗が聞いた。 元春「ウイスキー、お湯割りにしてよ。」 有紗は、言われた通り、二つ作って、隣に座った。 有紗「元春、何かあった?」と顔を覗きこむ。 いつもの大人な有紗の顔。 元春「有紗は、俺に会いたくならないの?」俺は、少し切なくなった…。会いたいのは、俺だけなんだろう…。 有紗「やっぱり、何かあったんだ。私でよければ、話聞くよ。」大人な有紗の対応にだんだんイライラする。 元春「何でもない」と、グラスをカラにした。 有紗は、何も言わずにカラになったグラスにウイスキーを注いだ。
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