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有紗の吐息が漏れる。
潤んだ瞳で俺を見つめ「もと」と呼ぶ…。
有紗のその声が、たまらなく俺を熱くさせること、わかってるのかい…?
首筋に、鎖骨に、胸に…。あらゆる場所にキスを落として、記しを残す…。
有紗は、俺のものだよね?仕事が休みなら、構わないよな?
俺って、本当は独占欲が強いのかな?と、気が付いた。
今まで、自分からこんなに、欲しいと願った女はいなかった…。
いいなと思う女は、直ぐに手に入ったからだろう。
有紗だけ…。
手に入れたかと思えば、スルリとかわされる…。
有紗から、連絡をくれることもなく、耐えきれずに俺が誘う…。
有紗の心が欲しい…。
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