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「元春さん」と誰が、元春の名前を呼んだ。
まだ、あどけなさの残る健康的な少女!?
瞳は、まっすぐ元春をとらえていて、多分、私の事など目に入っていないだろう…。
元春の事が好きなんだろうなぁ…
彼女の全身から、そんな想いがにじみ出ているようだった。
私は、その場から立ち去る。
元春には、彼女のような可愛い人が似合う…。
私みたいな10歳も上の女は、似合わない…。
わかっているけど、こうして目の前で、可愛い人と話をする元春を見たくなかった。
彼女なら、焼きもちをやいて、泣くことも許されるだろう…。
でも、私には、許されないことだろう…。
私は、深いため息をついた。
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