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ミーティングルームに元春を迎えに行くと、松野さんがいた。
楽しげに話している二人を見て、チクン胸が傷んだ。
若いっていいな。
その場を立ち去りたい気持ちを押さえつけ、
「そろそろ行くわよ。」と声をかけた。
「わかりました」と元春の声が響く。
あの日…。
何度も、愛してる…
そう囁いた唇。
やっぱり、逢いたくなかった…。
私は、少しも変わってない。
いや。
会えない分、私は、元春を欲していたし、本当は愛してる…。
でも…。
自分で決めたこと…。
私と元春は、今日初めてあった…そう、思い込ませる。
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