26 社会

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オーナーは、いつもと同じ柔らかい笑顔で「いらっしゃいませ」 私は、頭を深く下げた…。 オーナーは、頷きながら、席に案内した。 いつも部長と来るときの奥のテーブルだった…。 課長は、普通に仕事の話を始めた。私も仕事の話しに、何時の間にか、夢中になる。時間を忘れるぐらいに話していた。 課長「やっぱり、橋本には、仕事が一番大事なんだな…。少しは、さっきの言葉考えてくれないか?」 その言葉と、オーナーの「元春、久しぶりだな」が重なり、戸口を見つめた。 そんな私を見て、課長も振り返った…。 課長「稲葉くん。」 私「ですね。」 課長「仕事以外の会話はできないな」と笑い、「知らない振りもないだろ。一緒に飲むか?」 私「良いですよ。」 元春には、会いたくなかったけど…。 でも、課長の告白を上手くかわせそうで、ほっとした。
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