26 社会

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彩「私と主人ってね。高校生の頃から、知り合いでね。ずっと私の片思い…伝えることさえ、出来なかった。高校卒業して、五年後、彼がホストだった時に偶然再会したの、心の中には、まだ彼がいて、今度こそ、ちゃんと好きだといいたかったのに。そのときには、既に彼の結婚が決まってたんだぁ。それでも、諦められなくて…。四年間、友達として、彼の側にいたの。 辛かった…彼に優しくされる度に、どんどん好きになってしまうから。 奥様も子どももいるのを知ってるのにね。何度となく後悔したよ。好きだと、言えたら、良かったとね。」 私「でも、今は幸せですよね?」 彩「いろいろあり、彼から離れて、18年の間、一度も会わなかった。彼と再会して、まだ、四年しかたってないの。やっと、自然に彼に甘える事が出来るようになったんだ。だから、今は幸せよ。でもね…。後悔するときがある。ずっと、彼の側に居たかったとね。本当に、私って、意地っ張りだから、素直じゃないのよ。彼が有紗さんは、私に似てるっていうから、少し心配になっちゃった。余計なお世話だったら、ごめんなさいね。」と、優しく笑う。
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