28 仮の恋人

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元春「ただいま」 「おかえりなさい!!」と、声がし、パタパタと走る音が聞こえた。 元春「母さん、俺の女、連れてきたわ。」 母「えー。元くんに彼女居たの?知らなかった!!」と玄関先に顔を出した。 私は、「初めまして。」と頭を下げた。 母「うわぁ~。初めまして♪元くんの彼女に私、初めて逢うんだ♪」 笑顔で話すもとの母は、若いし、可愛らしい!! 私なんかより、若く見える。 母「ちょっと、元くんってば、こんな綺麗な人が彼女なんだ!やるねぇ~。」 元「母さん、有紗引いちゃってるから。」 母「だって、嬉しいんだもん。有紗さん、これから仲良くしてね♪」と笑う。 私「宜しくお願いいたします」と頭を下げた。 母「そんな肩苦しいことは、抜きにして、お話しましょう。」と、私の手をひく。 元「ダメ!!これから、デートだから、また、今度な!!」 母「えー。なんか、ズルイ!!」 元「デートの邪魔。俺が振られたら、母さんのせいだからな」と笑っていた。 母「元くんの意地悪!!有紗さん、今度私とデートしようね」 私「はい。」 母「約束よ!」と笑っていた。 なんか、意外…。 お母さんは、まるで元の姉…。いや、妹のよう。
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