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2人で並んで、買い物をする。
当たり前のことだけど、並んで歩ける事が嬉しかった。
「元春さん!」
誰かが、名前を呼ぶのが聞こえて、私は掴んでいたもとの腕から、離れようとした。
もとは、私の腕を掴む。
私「離して…。」もとを見上げて…。
元「そんな必要ないから。」と、微笑む。
可愛らしい女性が「久しぶりですね」と頭を下げ、私を見ていた!!
元「美咲ちゃん、元気だった?」と、笑いかける。
私は、もとに掴まれたまま、2人の話を聞いていた。
美咲ちゃんは、どうやら、ゼミの後輩らしい…。
立ち話する2人を私は、ただ笑顔で落ち着かないままに見ていた。
美咲「元春さんって、実は、こんなに素敵な彼女が居たんですね。」と笑う。
私は、戸惑いながら、もとを見上げた。
元「いい女だろ。」と、笑う。
美咲「お似合いです。みんなにバラしちゃいますよ。元春さんのファンが泣きますね」と、笑っていた。
元「どうぞ~。」と笑い、手を振る。私は、彼女に微笑み頭を下げた。
元「似合う…ってさ。良かった!!」と笑う。
良かったのは、私だよ。
姉と思われる…んじゃないかな?ってさ。
本当に不安で、離れたかった…。
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