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金曜日、明日が出勤でない限り毎週飲みに出かけている。
同じ部の先輩後輩関係なく、お酒の好きな仲間を集めて飲み歩いていた。
でも、今日は日が悪かったようで、あまり人が集まらず、居酒屋で飲み食いした後、解散になってしまった。
時間はまだ22時を過ぎたところで、飲み足りなかった香織はいきつけのbarに向かった。
カランと、ドアベルが鳴るとカウンターの中からマスターがこちらを見て微笑む。
香織はいつもの席に向かおうとして、躊躇した。
そこには一人、グラスを傾ける男の姿があった。
しょうがなく、逆側のカウンターの隅に向かおうとすると、さきほどの男が振り返った。
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