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香織もその飲みっぷりに、ニヤリとする。
「「おかわり」」
2人同時に言われた言葉に、マスターが苦い顔をした。
「イタズラは…」
「「おかわり」」
かぶせるように言われて、マスターが大きく息を吐いた。
「香織さん、こいつは…」
マスターが言葉を続けようとするのを、皇は可笑しそうに見ていただけだったが、香織は手を前に出してマスターを止めた。
「ストップ!勝って彼から聞き出すから」
香織の負けん気に火がついていた。
そんな香織を見て、皇はクックッと笑いマスターに視線を戻した。
挑戦的な目で見つめられたマスターは、渋々グラスを持って去って行った。
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