第17話

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「…ただの同僚……?」 ぽつりと皇の口からこぼれ落ちた言葉に、香織はすがる気持ちで大きく頷いた。 「あいつはそうは思ってなかったみたいだけど?」 抑揚のない声で話す皇に、香織はぎゅっと眉間に皺を寄せた。 「ただナンパされただけだから!」 心底嫌そうな顔をしてそう言い切る香織を見て、皇は軽く目を見開いた。 香織はその時のことを思い出して、しかめっ面になっている。 そんな香織を見て、皇はぷっと噴き出した。 「…モテモテだな」 ニヤリと笑ってそう言う皇に、香織はむっとして皇を見上げる。 でも、そこにあった皇の優しい眼差しを見て、香織はほっとして身体から力が抜けるのを感じた。
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